<同会について>

 

◆ニューヨーク歴史問題研究会のご紹介

本会は2011年12月に第一回目の会合を開催して始まりました。会設立のきっかけは、2011年3月に田母神俊雄前航空幕僚長がニューヨークに来訪され、市内のユニバーシティークラブで講演会を開催されたことにあります。私どもニューヨーク在住の日本人は、氏のユーモアとともに語られる愛国の情、国防の信念、そして日本の歴史や伝統への尊崇の心の熱き思いを共有する機会が与えられました。講演会は、本会の会長を務める高崎康裕氏と彼が経営する建築設計を柱として多様な事業展開を行っているYTリゾリューション社のスポンサーシップによって計画、実行されました。普段から竹島、尖閣諸島、北方領土、従軍慰安婦や南京事件の歴史認識の問題など、祖国日本が抱える諸問題に接するたびに、日本人として日本を愛し、近隣諸国とのやりとりに歯がゆい思いを抱いていたニューヨーク在住の有志が集って話し合い、日本の歴史認識に関する勉強をする研究会を発足させることとなったのでした。初回の会合の際、歴史に限らず広範囲の分野で造詣が深く、人格高潔なる高崎康裕氏が衆議一決で初代会長に選ばれました。(大島)

◆会長の挨拶

Takasaki_150x190高崎 康裕(Takasaki Yasuhiro) 会長

気高く美しき国よ、再び-歴史力を磨く

新たな出発点に立つとき、人は過去を省みながら、これからの時間に希望を繋いでいきます。未来に希望を託すことが出来るとき、人は生きる意欲と安堵を得ます。子供のなかに未来を切り拓く力を見出すとき、親は安心を得ます。人は皆、愛する者の未来の確かさを願い、自らの存在に連なる故郷や祖国の基盤の堅固なることを願っています。
しかし今、果たしてどれだけの日本人が、国家の一員であることに誇りを持ち、愛する人や故郷や祖国の未来を信じ、次世代に希望を託すことが出来ると自信を持って言えるでしょうか。日本という国のあり様を大切なものと信じても、また先人達が営々として築き上げてきた誇りうる歴史や伝統、文化などの価値を認めることが出来たとしても、日本の未来に対する不安が払拭されることはないのではないでしょうか。
そのような不安が生み出される要因には、戦後の日本が、国家としての自立という意識を殊更に消し続けてきたという背景があるのではないかと思います。日本という国が、この国に生まれ、暮らし、この国で生を全うした人々の国でありながら、余りにも長い間他国の要求や操作に屈してその信念を枉げ、国家として迷走し、本来の日本とは異なる姿を形成してきたからではないかと思えるのです。
私達の国日本は、何故より賢く、より勁く、そして何故もっと誇り高く、美しく振舞うことが出来ないのでしょうか。
この問いへの答えが「歴史力の涵養」にあるのではないかと思います。
20世紀という近現代史を事実関係を頭に刻みながら、その当時の価値観や時代背景を基にしっかりと評価し、説明していくという「歴史力」や「歴史解釈力」が国民一人ひとりに身につけば、歴史を利用する国々の日本に対する政治的非難や中傷に対しても、毅然とした対応が出来るのではないでしょか。
日本と日本人の歩みを理解し、またその背後に交差した筈の様々な価値観を全体像として捉える力を身につけること。 先人の想いを汲み上げながら日本の伝統や文化を、しっかりと次世代に伝えていくためにも、この歴史力の涵養こそが現在の私たちに求められている責務ではないかと思うのです。 この研究会の活動を通して、皆さんとその想いを共有していければと願っています。

◆幹事紹介

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◎大島 襄(Oshima, Joe)代表幹事

レジナルド・ブライスから受けた影響

学習院大学教授で、俳句と禅の研究を通じて日本文化を世界に紹介したレジナルド・ブライス(Reginald Blyth 1898年~1964年)は、英国で生まれ、ロンドン大学で学び卒業しました。英語教官として金沢の第四高等学校の奉職中に第二次世界大戦が勃発し、敵性外国人として日本の強制収容所に収容されました。戦後、ブライスは平和への円滑な移行のため、日米両当局と協力し精力的に活動を行い、吉田茂外相の委嘱により、宮内省とGHQの連絡係を務めました。当時皇太子だった今上天皇の家庭教師も勤めました。ブライスは、宮内省の依頼により、占領当局が気に入るような昭和天皇の詔書、いわゆる「人間宣言」の英文草案の作成に携わりました。また、英国王室に習って天皇の地方巡幸を促した人であるとも言われています。当時、連合国には昭和天皇の戦争責任を追及し、厳しい処罰を要求する勢力がありました。マッカーサーはそういった周囲の圧力を退けて、日本の占領統治を円滑に執り行うために天皇制の維持を心に決め、さまざまな占領政策を実施していきます。天皇を処刑すれば日本中に暴動が起こり、収拾がつかなくなる恐れがあったためです。自分は民と共にあるとした昭和天皇の姿勢は、GHQの政策決定に大いに役立ちました。

1946年、私はまだ小学1年生でしたが、父に連れられて父の友人であるブライスのお宅を訪問したことがありました。そのとき、ブライスは私たちを歓迎して小さな家庭音楽会を開いてくれました。ブライスがフルートとピアノを、お嬢さんがバイオリンを受け持ち、バッハ作曲によるメヌエットなどの美しい楽曲の演奏を私たちに披露しました。戦後の荒廃の中、生まれて初めて生の音楽の演奏に接し、心が洗われるような一時を経験した私は、一生忘れられない感銘を受けました。その後、私はブライスを通じてバイオリン教授の紹介を受け音楽レッスンに通い、生涯バッハを中心とする音楽を心の支えとするようになりました。

今後更なる戦後史の研究が進むにつれ、詔書の英文草案を書いて戦後日本と天皇が進むべき方向に光をあてたこと、俳句と禅を通じて日本文化を世界に広めたことなど、ブライスの果たした役割と功績がより明らかにになっていくことと思います。ここに一人、ブライスによって音楽愛好家として生涯影響を受けた者がいたことを記します。

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◎榎田 和久(Enokida, Kazuhisa)

日本は古より歴史と伝統、そして文化を重んじてきた道義国家です。日本人は昔より全てに神が宿ると考え、それに対する畏敬の念と大自然の恵みに感謝するこころを持つ瑞穂の国です。正しい歴史認識を持つことによって、先人達が築いてきたすばらしい国柄を、隣人に伝え、発信していきましょう。春は櫻、秋はもみじ。美しい日本と誇りある日本の歴史を子孫に残していきましょう。

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◎橋本 泰樹(Hashimoto, Yasuki)
国史というものがいかなる時代においても支配者や勝者の記録である以上、特に近代において負の関わりを経た国や民族間においては、互いの歴史の完全理解は困難を伴います。明治維新以降、安寧なる民族生存の為もはや世界と切り離せない日本、その近代史の正しい理解こそ、日本の未来を切り開く近道であると信じています。

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◎三木伸夫(Miki, Nobuo)
アメリカ一極体制が弱まった今、国際政治経済は覇権主義的な国々の台頭、果てしない地域紛争、テロリズムで混沌とした状況になっています。そんな中、安部政権の誕生、2020年の東京五輪開催、和食の世界遺産登録など、日本への期待が経済だけでなく、文化・政治・安全保障面でも高まっています。八百万の神を信奉し、人種平等、共栄の理念を掲げた先人達の想いを日本人としての矜持を持って正しく伝えていくことが我々の責務だと思います。


◎山岸正明(Yamagishi, Masaaki)
世界の大転換期に直面している現在、日本人は今こそ自己本来の特徴たる日本精神を取り戻し、真に国家の柱石と成るにふさわしい指導者の元、国家・国民を善導する永久不動の最高指導原理である日本精神によって国民を団結させなくてはいけないと考えている。まず、日本独自の教育によって、正しい日本の歴史を学び、世界にも発信する必要がある。隣国から侵略され始めている日本の国民は、一致団結しなくては数千年の歴史を持つ国家が危うい状況であることを認識すべきである。
NY歴史問題研究会が多くの人々に正しい歴史認識をもたらし大きく貢献する事を願っている。