歴史力を磨く 第8回
NY歴史問題研究会会長 髙崎 康裕

今回の総選挙の結果、改憲勢力が総議員の3分の2を大幅に超えたことから、憲法改正論議の高まりが期待されている。一方、日本のメディアに登場する識者と言われる人たちからは、「憲法は国家権力を縛るもの」という説明がなされ、これが憲法改正はその縛りを解き、「基本的人権の保障」という現行憲法の精神を枉げてしまうのではないかという不安を国民に齎す理由にもなっている。しかしここには「国家」というものについての理解の混乱があると思われる。