Weekly Biz コラム 過去の投稿

 

 

<コラム〉「歴史の記憶」という「抑止力」

歴史力を磨く 第21回 NY歴史問題研究会会長 髙崎 康裕

平時における防衛の機能とは、基本的には「抑止」である。攻撃してくる相手には、必ず反撃し、甚大な損害を与えるという構えを堅持して、敵対勢力の軍事行動をあらかじめ封じることである。予想される相手側の被害が大きければ大きいほど、「抑止」は有効に働く。


 

<コラム〉「信用」と「嘘」

歴史力を磨く 第20回 NY歴史問題研究会会長 髙崎 康裕

日本には、「噓つきは泥棒の始まり」という諺がある。子供の頃から親や先生に厳しく教えられたこともあって、多くの日本人に広く知られた諺である。


 

<コラム〉「誠実」である強さ

歴史力を磨く 第19回 NY歴史問題研究会会長 髙崎 康裕

世界中の他の国々を見ると、「人に騙されないように気をつけろ」とか、「騙される前に騙してしまえ」などと教える国が殆どである。これに対して日本人は、「人を騙してはいけない」という倫理観が基本的に根付いている。それは、「騙すより騙される方がいい」とさえ言われるくらいである。ここに表れているのは「誠実さ」を貴ぶ姿勢であるが、その基には、神代の昔から受け継がれてきた「自分の心を磨け」という教えがある。そしてこの精神が、これまで幾度の困難を乗り越えてきた日本人の底力を生み出してきた。


 

<コラム〉「信義」を重んずる心

歴史力を磨く 第18回 NY歴史問題研究会会長 髙崎 康裕

日本文明は他の世界主要文明と異なり、「一つの国で一つの文明をなしている」という類例のないケースだとされる。畢竟日本にとっての国際関係は、全て異文明との対峙を意味していた。そのような宿命下での外交に於いて、昭和天皇が重んじられていたのは、国際社会に於ける「信義」というものであった。


 

<コラム〉散るぞ悲しき

歴史力を磨く  第17回 NY歴史問題研究会会長 髙崎 康裕

辞世のなかに、忘れられない歌がある。それは硫黄島玉砕時のものである。その戦い(昭和20年2月16日~3月26日)は、大東亜戦争末期の小笠原諸島の硫黄島における日米の戦闘である。日本軍は、22,786名の守備兵力のうち21,763名までが戦死した。この戦闘はまた、米軍地上部隊の損害(戦死・戦傷者数等の合計)実数が、日本軍を上回った壮絶なものでもあった。


 

<コラム〉情報を読む力

歴史力を磨く 第16回 NY歴史問題研究会会長 髙崎 康裕

今日の日本のメディアによる森友学園や加計学園に関する連日の報道と、それに連動した形での内閣支持率低下の報を目にする時、「情報」の持つ力とその利用という命題に思い至る。


 

<コラム〉「大アジア主義」の理解

歴史力を磨く 第15回 NY歴史問題研究会会長 髙崎 康裕

「大アジア主義」と言えば、日本のアジア侵略を正当化する思想との批判がなされてきた。しかし、この言葉を最初に唱えたのは日本人ではなく、中国革命の指導者であった孫文である。「大アジア主義」とは、欧米の植民地主義にアジアが団結して対抗し、解放しようとする考えに他ならない。


 

<コラム〉歴史戦に学ぶ

歴史力を磨く 第14回 NY歴史問題研究会会長 髙崎 康裕

大航海時代から19世紀末に至るまで、ヨーロッパ列強によって続けられた植民地収奪の歴史の中でも、16世紀のスペインによる中南米侵略の歴史は、極端な悲惨さを以て伝えられてきた。


<コラム〉日本国憲法にみる「主権」とは

歴史力を磨く 第13回 NY歴史問題研究会会長 髙崎 康裕

近代国際法によれば、国家とは領土、国民、主権の3要素を持つものとされる。

16世紀にこの「主権」という言葉が定義づけられて以来、理論上はどんな小さな国家にも「主権」が認められなければならないということが、基本的な理解とされてきた。


<コラム〉世界史の中の明治時代

歴史力を磨く 第12回 NY歴史問題研究会会長 髙崎 康裕 明治時代という約半世紀は、西欧諸国の世界からみれば、自分たちよりもはるかに古い民


<コラム〉建国記念日の日に

歴史力を磨く 第11回 NY歴史問題研究会会長 髙崎 康裕 今週末の2月11日は、建国記念の日である。この日は元来、紀元節と呼ばれていたが、


<コラム〉日本国憲法の出自と限界

歴史力を磨く 第10回 周知のように、日本国憲法は日本の大東亜戦争敗戦に伴う占領下で、「日本国が再び米国の脅威となり又は世界の平和及び安全の脅威とならざることを確実にすること」(「降伏後に於ける米国の初期の対日方針」昭和20(1945)年9月22日)の一環として制定されたものである。即ち、日本国憲法は日本敵視・弱体化の所産であるという視点は理解しておかなければならない。


〈コラム〉自由のもつ意味

歴史力を磨く 第9回 NY歴史問題研究会会長 髙崎 康裕現代の英語には「自由」を表すのに、FreedomとLibertyという二つの語がある。このどちらがより高級な自由か(「~の自由」か「~への自由」か)という議論をしばしば目にするが、この二つの語は語源を辿ると殆ど同じ意味から発している。


〈コラム〉憲法改正論義を前に:国家の理解

歴史力を磨く 第8回 NY歴史問題研究会会長 髙崎 康裕 今回の総選挙の結果、改憲勢力が総議員の3分の2を大幅に超えたことから、憲法改正論議の高まりが期待されている。一方、日本のメディアに登場する識者と言われる人たちからは


〈コラム〉自らを識るために

歴史力を磨く 第7回 NY歴史問題研究会会長 髙崎 康裕 今年も日米開戦の記憶を辿る日を迎えた。その開戦当時の諸事実については、戦後長く公表されていなかったものも近時明らかにされてきた。例えば開戦直前


      〈コラム〉『危機に立つ国家』の教訓

歴史力を磨く 第6回 NY歴史問題研究会会長 髙崎 康裕 今から約35年前の1983年に、アメリカ連邦政府特別委員会は一つの報告書を時のレーガン大統領に提出した。『危機に立つ国家』と題されたこの報告書


      〈コラム〉国家を愛する心とは

歴史力を磨く 第5回 NY歴史問題研究会会長 髙崎 康裕 日本の教育を語る際に、「愛国心」というものをどう教えるのかという問題がある。確かに愛国心というものは、押し付けられて身につくというものではない


      〈コラム〉国家は誰のものか

歴史力を磨く 第4回 NY歴史問題研究会会長 髙崎 康裕 三島由紀夫が戦後25年目の、まさに彼が亡くなった年に遺した有名な言葉がある。昭和45年7月7日付の『産経新聞』に掲載されたものだ。 「私はこれ


〈コラム〉かつて見た理想の社会

歴史力を磨く 第3回 NY歴史問題研究会会長 髙崎 康裕 日本人らしさや日本的なるものを一言で言うのは容易ではない。言葉よりも身近な事例で考える方が分かり易いのかも知れない。 例えば以前の日本人には明


〈コラム〉日本の徳育と教育勅語

歴史力を磨く 第2回 NY歴史問題研究会会長 髙崎 康裕 人間の暮らしの中で、何が大切な価値観なのであろうか。皆が安心して幸せに暮らせる社会を創る上で必要なものは何なのであろうか。それは何も特別なこと


      〈コラム〉歴史の彼方の、凛然とした姿を求めて

歴史力を磨く 第1回 NY歴史問題研究会会長 髙崎 康裕 人は、未来に希望を託すことができると信じる時、生きる意欲と安堵を得る。人は誰でも皆、愛する 者の未来の確かさを願い、故郷や祖国の繁栄とその基盤の