2024年4月26日特別講演会
西村眞悟先生 『現在日本の最大の政治課題は国軍の創設』

田母神俊雄先生 『日本を取り戻そう』


◆会の主旨◆

   

日本と日本人の歩みを理解し、またその背後に交差した筈の様々な価値観を全体像として捉える力を身につけること。先人の想いを汲み上げながら日本の伝統や文化を、しっかりと次世代に伝えていくためにも、この歴史力の涵養こそが現在の私たちに求められている責務ではないかと思うのです。この研究会の活動を通して、皆さんとその想いを共有していければと願っています。 (高崎 康裕 会長)

 


◆会のはじまり◆

   

本会は2011年12月に第一回目の会合を開催して始まりました。会設立のきっかけは、2011年3月に田母神俊雄前航空幕僚長がニューヨークに来訪され、市内のユニバーシティークラブで講演会を開催されたことにあります。私どもニューヨーク在住の日本人は、氏のユーモアとともに語られる愛国の情、国防の信念、そして日本の歴史や伝統への尊崇の心の熱き思いを共有する機会が与えられました。講演会は、本会の会長を務める高崎康裕氏と彼が経営する建築設計を柱として多様な事業展開を行っているYTリゾリューション社のスポンサーシップによって計画、実行されました。普段から竹島、尖閣諸島、北方領土、従軍慰安婦や南京事件の歴史認識の問題など、祖国日本が抱える諸問題に接するたびに、日本人として日本を愛し、近隣諸国とのやりとりに歯がゆい思いを抱いていたニューヨーク在住の有志が集って話し合い、日本の歴史認識に関する勉強をする研究会を発足させることとなったのでした。初回の会合の際、歴史に限らず広範囲の分野で造詣が深く、人格高潔なる高崎康裕氏が衆議一決で初代会長に選ばれました。 (大島 襄 代表幹事)

   

◆5月例会のお知らせ

天候不順が続いてきたニューヨークでも、5月の声と共に新緑が目に映えるようになってまいりましたが、皆様お変わりなくお過ごしのことと存じます。

さて、先月の例会では、「日系人会桜フェアー」に因んで、「桜」にまつわるお話をいたしました。

その中で、「靖国の桜」となっての再会を約して散華した特攻隊員の出撃前の心情や、特攻の歴史などもご説明しました。

学徒動員の20歳前後の青年を中心とした3,913名に及ぶ若き兵士が、国家再興を信じてその命を捧げたという歴史と、戦後もその驚嘆すべき「神風特攻隊の記憶」が、周辺国からの侵攻を防ぐ盾となって生き続けてきたという事実も、私達は英霊への感謝の念と共に決して忘れてはならないと思います。

もう一つ、戦後の日本を考える上で忘れてはならないものに「北方領土問題」があります。
昭和20年8月9日未明、ソ連軍は日ソ中立条約を一方的に破り、満州国に侵攻しました。

ソ連の侵攻は日本が降伏を宣言し武装解除をした8月15日以降も続き、18日には千島列島最北の占守島を攻撃し、28日には択捉島、そして9月1日には国後、色丹両島に上陸し占領するという、まさに火事場泥棒的行為を続けました。

そのようにしてソ連が「北方四島」の占領を終えたのは、日本が降伏文書に調印した9月2日の前日のことです。

ポツダム宣言に従えば、日露戦争の結果日本がソ連から割譲を受けた南樺太は放棄させられ事になりますが、一度も外国の領土となったことのない北方四島だけでなく、樺太・千島交換条約によって平和裏に日本の領土となった千島列島全てが、日本領土として残る筈でした。

しかし、昭和26年9月に調印されたサンフランシスコ講和条約で、日本は「千島列島」の放棄を受け容れました。

ただし、北方四島については、従来日本固有の領土であったことから、放棄した千島列島には含まれないとして、以来ソ連及びロシアに対しその返還を要求してきました。そして戦後80年が経つ今でも、この「北方領土問題」は解決をみないままに来ています。

今月は、この北方領土問題の背景と返還交渉の経緯を辿りながら、「国民の悲願」とされる四島返還実現の「国家としての意味合い」と、そのための「政治課題と国民の意識」などを考えたいと思います。(高崎)

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第112回例会/令和7年5月例会概要

開 催 日:  令和7年5月29日(木曜日)
会   場:  日系人会ホール(49 West 45th Street, 5th Floor, New York, NY 10036)
演   題: 北方領土問題が問う主権国家の意味
開   場:  17:45 (軽飲食あり)
時   間:  18:15 ~20:30 (途中休憩を含む)
講   師:  高崎 康裕 (会長)
会 費:  一般会費30ドル(会員20ドル) 初回参加無料
rekishikenkyuny@gmail.com

**会員年会費は100ドルです。 前半と後半に2回に分けて、50ドルずつお支払い頂くことでも結構です。**
会費のお支払いは現金、チェック、Zelleになりますが、チェックの場合は宛名Rekikenでお願いいたします。
Zelle: ( rekishikenkyuny@gmail.com) の場合は「お名前、3月例会費」をご記載ください。

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